ハリウッド・スター的人気を博しながらもわずか一年足らずで退位した英国王エドワード8世の姿を、「王冠を賭けた恋」として有名な、アメリカ国籍のシンプソン夫人との恋愛を軸に描く。作・演出は大野拓史。新人公演担当は上田久美子。'12年月組・東京宝塚劇場・新人公演。珠城りょう、愛希れいか 他。20世紀初頭、気さくでモダンな感性を持つイギリスの皇太子デイヴィッド（珠城／本役は霧矢大夢。以下同じ）は、“プリンス・チャーミング”と呼ばれ人々の人気を集めていた。しかし、彼の元には皇太子の人気を利用しようとする人々がひっきりなしに訪れ、デイヴィッドは皇太子としてではなく、一人の男性として自分を愛してくれる女性と出会いたいとの思いを募らせていた。アメリカ人実業家の妻ウォリス・シンプソン（愛希／蒼乃夕妃）もある思惑をもってデイヴィッドと知り合いになる機会を窺っていた。だが、初めてデイヴィッドと話す機会を得たウォリスは、人々が打算で接してくるのを当然のこととして振舞うデイヴィッドに反発し、頼み事をせずに帰ってしまう…。

主な出演者珠城りょう、愛希れいか 他