'91年春の雪組公演は、日本物の舞踊詩、ショー、そしてこの一幕物の芝居の三本立てにて上演された。当時雪組の二番手だった一路真輝を中心に、日本物の喜劇に挑戦した。作・演出は酒井澄夫。'91年雪組・東京宝塚劇場。一路 他。京の都。仲のよい、三郎丸（一路）、次郎丸（高嶺ふぶき）、太郎（轟悠）がいた。しかし、太郎が大店の娘、お花（朝霧舞）に恋煩いで元気がない。相思相愛の仲なのだが、娘の父親に反対され、どうにもならない。どうやら父親は、お花を今成金の銀之丞（海峡ひろき）と一緒にさせようという心づもりなのである。太郎とお花は、この世で駄目ならあの世で一緒になろうとまで思いつめていた。それを聞いた三郎丸達は、何とか太郎とお花の力になってあげようと、色々思案の末、一芝居打つことにする…。

主な出演者一路真輝　他