2014年に創立100周年を迎えた宝塚歌劇。小林一三翁が小さな温泉街に築いたパラダイスが今日に至るエンターテイメントに成長するまでの軌跡を、いくつかのテーマに分けて辿っていきます。今回のテーマは、「宝塚大劇場」です。大人数を収容でき、音響や照明、舞台機構に至るまで一流の施設を備えた大劇場は、まさに宝塚歌劇の象徴ともいうべき存在です。現在の大劇場は、1993年に建設された新しいもの、1995年の阪神大震災で大きな被害を受けましたが、見事な復興を遂げ現在に至ります。旧大劇場も2度の大火災や第二次大戦などで閉鎖を余儀なくされるも、その度に不死鳥の如く蘇ってきました。幾多の時代を潜り抜け、多くのファンの皆様に愛され続けた宝塚大劇場…そこには小林一三翁の、ある大きな理想が込められているのです。先人が築いてきたその理想と歴史を、箙かおると夢乃聖夏と共に振り返ってまいります。

主な出演者箙かおる、夢乃聖夏