2004年4月〜5月の雪組公演は『スサノオー創国の魁ー』。“スサノオ”は、日本最古の歴史書「古事記」、日本初の勅撰による歴史書「日本書紀」に登場する神様です。たくさんの神々が登場する二つの歴史書。そこには、世界そのものの誕生、そして日本の誕生が描かれています。これまで宝塚歌劇では「古事記」「日本書紀」の世界を舞台にした作品がいくつか作られています。「古事記」「日本書紀」が成立した８世紀は、飛鳥・奈良時代から、平安時代へと変わる時代でもありました。そこには神々が息づく、日本の古代ロマンの世界が広がっています。1963年花組公演の、古代の出雲を舞台にした作品『落日の砂丘』。1978年月組公演の、「古事記」の世界を描いた『隼別王子の叛乱』からは神々が舞い踊るプロローグなどを。そして、「古事記」「日本書紀」が成立した激動の７〜８世紀を舞台にした1992年月組バウホール公演『高照す日の皇子』を今回はお送りします。

主な出演者ナレーション：高ひづる