ネオジャパネスク、オリエンタル、クラシックなどを題材に、バラエティー豊かなエンターテイメントとなっている現代感覚あふれるレビュー。'92年月組・東京宝塚劇場。作・演出は岡田敬二。涼風真世、麻乃佳世、天海祐希 他。幕開けはネオジャパネスク調で、全員がにぎやかに歌い踊る。続いて、涼風らの男役が笠にマントで勇壮に踊る新感覚の股旅場面。そして、一転して大正ロマンの雰囲気に。あじさいの花咲く中、青年（涼風）は昔の恋人（麻乃）を見かけるが、その場は彼女の結婚式。それを知り、青年は恋の思い出を切々と歌う。さらに舞台は次々に転換し、夜のジャングルへ。強烈なロックが鳴り響き、涼風、久世星佳ら妖しげな月下の蘭が生き物たちを次々と飲み込んでいく。中詰は、白と紫を基調とした、青年たちと淑女たちのロマンティックな舞踏会。涼風、麻乃、天海らがワルツを優雅に踊る。そして、地底に咲く花をモチーフにした場面では、男たちが労働着を脱ぐと美しい女に変身し、幻想的な踊りを披露する。

主な出演者涼風真世、麻乃佳世、天海祐希　他