愛と夢の世界の宝塚。そんな宝塚の作品から、愛のエッセンスをピックアップ！『たからぶ』では、好評を得て再演された作品を取り上げ、「ラブ」の目線で魅力を紐解く番組。今回取り上げるのは木原敏江原作『紫子』です。物語の舞台は、戦国時代。双子が忌み嫌われる風習のあった時代、密かに養子に出されていた紫子は、じつは安芸の名家・佐伯家領主の双子の妹。育ての親の方針から男のように育てられた紫子のもとに、ある日、佐伯家からの使者が。病に倒れた双子の兄の替え玉になるよう告げられ…家を守るため、男として生きる運命と女性としての恋の間で揺れる紫子の苦悩を描いた名作です。男気溢れる主人公・紫子もやっぱり女の子。政略のために娶った妻・舞鶴姫との初夜に恋人の風吹をあてがう場面では、嫉妬の気持ちを抑えられません。わかっていながら好きな人を別の女性に…切ない、切なすぎます!!しかし舞鶴姫がまたいい子で・・・（涙）。そんな複雑な愛憎渦巻く『紫子』の世界を、陽月による愛の解説でお楽しみください！

主な出演者ナビゲーター：陽月華