2014年に創立100周年を迎えた宝塚歌劇。小林一三翁が小さな温泉街に築いたパラダイスが今日に至るエンターテイメントに成長するまでの軌跡を、いくつかのテーマに分けて辿っていきます。今回は宝塚歌劇の舞台の裏側を、あらゆる角度から支える「宝塚舞台」がテーマです。小林一三翁は、宝塚大劇場を建設後、大きな劇場に見合う演目を作らせるべく演出家と共に照明家や装置デザイナーも留学させました。その結果、『モン・パリ』や『パリゼット』など、パリ仕込みの豪華な舞台が出来上がったのです。舞台とは総合芸術、裏方にも新風を吹き込むことが大切であると、一三翁は見抜いていたんですね。前編では各セクションの仕事を映像で紹介、後編では大正時代からの宝塚舞台の歩みを辿る他、宙組の緒月遠麻が大道具と小道具の作業場へ行き、自身の立つ舞台を支えている人々の仕事について学んでいきます。宝塚博士(一樹千尋）の講義で学ぶ、宝塚歌劇の裏側の世界をどうぞお楽しみに。

主な出演者一樹千尋、緒月遠麻