池田理代子の劇画「ベルサイユのばら」を原作に舞台化し、初演以来、幾たびも上演を重ねる宝塚歌劇の財産とも言うべき作品。様々なバージョンで上演されているが、早霧せいなを中心としたこの雪組全国ツアー公演では「オスカルとアンドレ編」が上演された。脚本・演出、植田紳爾。演出は谷正純。'14年雪組・全国ツアー公演。早霧、夢乃聖夏 他。女児として誕生したが、跡継ぎたる男児誕生を待ち望んでいた父の意向により男子として育てられたオスカル（早霧）は、父の期待どおり凛々しく成長した。近衛隊長を務めているオスカルだが、重税と貧困に喘ぐ平民を守るため衛兵隊への転属を願いでる。オスカルの乳母の孫で幼き頃より共に育ち、常に影のようにオスカルに寄り添い支えてきたアンドレ（夢乃）は、いつしかオスカルへの身分違いの恋に苦しむようになっていた。オスカルの衛兵隊転属が決まり、アンドレは万一の時には命を懸けてオスカルを守ると覚悟を新たにする…。

主な出演者早霧せいな、夢乃聖夏 他