00年に行われた、宝塚歌劇ドイツ・ベルリン公演の日本物のレビュー作品。日本の四季、そして日本人の生活に息づく祭りと踊りをテーマに、春夏秋冬、そして再び春と、四季を追う構成となっている。作・演出は酒井澄夫。出演は松本悠里、紫吹淳ほか各組からの選抜メンバー。まずは華やかな春の江戸の祭り。紫吹を中心とした祭りの男たちが太鼓を打ち、娘たちが花笠を持って踊って盛り上げたあと、桜吹雪の中、浮世絵の女・松本が過ぎた日を思いながら華やかに踊る。そして夏。田植えの早乙女たちが明るく踊っていると雷鳴が響き、娘たちはあわてて去る。漁師の若者たちが櫂を持って勢いよく踊れば、七夕の夕暮れ芸者衆はしっとりと踊る。秋は紅葉狩り。公達たちが宴を開き、男たちが酔いつぶれると、女たちは蜘蛛の精となって襲いかかる。冬は雪。鷺の精（松本）は吹雪と戦うが力尽きる。そして再び春。霞たなびく洛陽の春。若衆、美女たちが、春の喜び、生きる喜びを謳歌しながら歌い踊る。

主な出演者松本悠里、紫吹淳 他