昭和、平成と再演してきた名作の21世紀になって初めての上演で、宝塚大劇場公演の宙組と東西同時上演された。星組はオスカルとアンドレの恋を中心に描く。アンドレ役を役替わりで演じられ、専科の香寿たつき、湖月わたる、樹里咲穂が特別出演。今作は、香寿出演版。主演コンビの稔幸と星奈優里の退団公演でもある。'01年星組・東京宝塚劇場。原作は池田理代子。脚本・演出は植田紳爾。演出は谷正純。出演は稔、星奈、香寿(専科） 他。オスカル（稔）は軍人の家系の伯爵家で、6人目の娘として生まれるが男として育てられ、王妃に仕える近衛隊長となる。オスカルの乳母の孫アンドレ（香寿）は、オスカルと兄妹同然に育ち、影のように寄り添いながら、彼女を密かに愛していた。王妃アントワネット（星奈）はスウェーデン貴族フェルゼン（安蘭けい）と恋におちるが、その不倫の噂は政治問題に発展。オスカルの忠告もあり、フェルゼンは帰国することになる。その姿を見送るオスカルも叶わぬ恋に悩んでいた。その後、民衆の悲惨な生活を知ったオスカルは、市民を守る衛兵隊に転属を願い出る。アンドレは、いかなることがあってもオスカルを守る覚悟でいた。

主な出演者稔幸、星奈優里／香寿たつき　他