近年上演された、本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとで、より深く、作品の楽しみ方を伝授するトーク番組。第5回は、2013年にシアター・ドラマシティと日本青年館で上演された、雪組『ブラック・ジャック −許されざる者への挽歌−』をご紹介。脚本・演出は正塚晴彦で、日本を代表する漫画家・手塚治虫の傑作漫画を原作とし、その世界観を見事に宝塚化した作品です。そして、今回のマイスターは、英真なおきで、ゲストは、ブラック・ジャックの家に押し入る青年役だった、雪組の彩風咲奈。今回、英真が挙げたポイントは、「自然なヌケ感」、「光と影の演出」、「技アリのコーラス」、「かわらぬ思い」です。当時は研7で、片足が不自由ゆえ自暴自棄に生きがちだったカイトが、ブラック・ジャックやピノコと出逢い、改心していく流れを、丁寧に等身大で演じた、彩風―。当時のことを掘り下げつつ、和やかに語られるふたりのトークは、必見です。今ではもう、少し懐かしく感じられる作品を、特化した役を中心に新鮮に味わいなおせ、出演者ふたりの初顔合わせの妙も感じられるトークを、どうぞお楽しみに。（2015年11月初回放送）

主な出演者マイスター：英真なおき／ゲスト：彩風咲奈