近年上演された、本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとで、より深く、作品の楽しみ方を伝授するトーク番組。第10回は、2014年10月に宝塚バウホールで上演された、雪組『パルムの僧院』をご紹介。文豪・スタンダールの同名作品をミュージカル化、19世紀始めのイタリアを舞台に、ひとりの純粋無垢な青年の恋と破滅を描いた、波瀾万丈な愛憎劇です。今回のマイスターは夏美よう、ゲストは、主人公ファブリスの叔母の愛人で総理大臣、モスカ伯爵を演じた、香綾しずるです。今回、夏美が挙げたポイントは、「超スピーディーに展開する怒涛のような愛」、「強く迫り伝わる歌の力」、「“若さ”と“老い”」、「幻想的な音楽」です。同じ作品への出演歴も多く、和洋両方の役どころを存在感たっぷりに、巧みに演じられるふたりのトークは内容が濃く、聞きごたえたっぷりです。今ではもう、少し懐かしく感じられる作品を、特化した役を中心に新鮮に味わいなおし、楽しめる30分、どうぞお楽しみに。（2016年4月初回放送）

主な出演者マイスター：夏美よう／ゲスト：香綾しずる