江戸元禄の仙台伊達藩を舞台に一人の青年武士の、恋と生き様を描いた物語。'90年雪組・宝塚大劇場。作・演出は柴田侑宏。杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝 他。仙台伊達藩、萩山城城主の嫡子、加納真之介（杜）は、武士の生き方に疑問を持ち、また腰元のゆき（鮎）との恋が認められず、父と対立し、城下を友人の青年武士たちと遊び歩く毎日だった。一方、弟の小次郎（一路）は、仙台城の役職に就いており、幕府から藩に日光街道修復の命が下りると、その普請奉行に小次郎が抜擢される。しかし、困難な役目であるだけでなく、公儀目付として幕府から派遣されてきた竜岡甲子郎（高嶺ふぶき）との交渉も大きな仕事となった。そんな中、嵐の季節が到来し、工事中の日光街道に損害が出たばかりか、将軍の参詣日も繰り上げられ、小次郎は窮地に陥る。仙台藩は小次郎の依頼で御用金を送るが、それを知った真之介は、御用金が幕府の隠密に狙われると、仲間と馬を飛ばす…。

主な出演者杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝　他