近年上演された、本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとでより深く、作品の楽しみ方を伝授するトーク番組。第22回は、2014年5月に東急シアターオーブで上演された、星組『太陽王〜ル・ロワ・ソレイユ〜』をご紹介。太陽王と称されたルイ14世の生涯を、流麗なフレンチロックに乗せてダイナミックに描いた、フランス・ミュージカルです。今回のマイスターは夏美よう、ゲストは“モンテスパン夫人”を演じた、壱城あずさです。自身、実はやってみたかった本格的な女役、しかも妖艶な人妻という役柄への挑戦だった、壱城―。ネイルやカツラといった外見的な印象への工夫も凝らしつつ、おじぎや歩き方といった仕草ではやはり苦労したが、役の本質を掴んで行う芝居自体は変わらなかったと語ります。また、柚希のみを一途に愛する女性役、稽古時からとにかくダイエットに努め、少しでも綺麗だと思ってもらいたい、愛されたいという気持ちで、柚希を見つめ続ける日々だったと回想します。ふたりのトークはテンポよく、深く時に笑いもあり、大いに語り合います。今ではもう、少し懐かしく感じられる作品を、特化した役を中心に新鮮に味わいなおし楽しめる30分、どうぞお楽しみに。

主な出演者マイスター：夏美よう／ゲスト：壱城あずさ