1989年トミー・チューン氏演出・振付によりブロードウェイで上演され、トニー賞を5部門で受賞するなど圧倒的な評価を得て、その後、ロンドンやベルリンでも上演された人気作品。宝塚歌劇では、1993年にトミー・チューン氏を演出・振付に迎え、宝塚バージョンとして涼風真世を中心とする月組により日本初演。大好評を博す。今回は、トミー・チューン氏を特別監修に迎え、月組新トップスター・珠城りょうの魅力を生かした新たな構成で上演。演出は、岡田敬二、生田大和。'17年月組・東京宝塚劇場・千秋楽。珠城りょう、愛希れいか、美弥るりか 他。1928年。ベルリンにある世界に名だたる「グランドホテル」。この高級ホテルには、それぞれの人生を背負った人々が今日も回転扉を通ってやって来る…。フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵（珠城）、美しく快活で、魅力的な青年貴族。一見優雅な長期滞在客だが、実は宿泊費を滞納し続けるほどの多額の借金を抱えている。エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ（愛希）、世界的名声を得ているロシアのプリマ・バレリーナ。しかし今では世間も彼女を忘れつつあり、彼女自身もまた踊る事への情熱と自信を失いかけている。オットー・クリンゲライン（美弥るりか）、不治の病に侵され、最後の日々をこのホテルで過ごすためにやって来たしがない簿記係。それぞれの人生が交錯する…。

主な出演者珠城りょう、愛希れいか、美弥るりか　他