79年に「宝塚レコード音楽祭」として始まり、'83年からは、当時のレコードのレーベル、「TMP」をとって「TMP音楽祭」と題して行われた、スターが集う、年に一度の祭典が、'95年からは「TCAスペシャル」と題して開催された。全組のスターが一堂に会する催しとして恒例の「TCAスペシャル」だが、宙組誕生により5組体制となり、東京1000days劇場での通年公演が実施された為、全組揃っての開催が難しくなった。そこで、'99年は宝塚大劇場と東京1000days劇場を中継で結び、5組揃った「TCAスペシャル」を開催。こうした2つの劇場を衛星中継で結び、双方向のハイビジョン映像と音声を加えて構成する舞台は、日本でも初めての試みとなった。東京1000days劇場には、公演中の星組の稔幸、星奈優里、絵麻緒ゆうに加えて、花組の匠ひびき、宙組の和央ようかなどが出演。宝塚大劇場では、花組の愛華みれ、大鳥れい、月組の真琴つばさ、檀れい、紫吹淳、雪組の轟悠、月影瞳、香寿たつき、宙組の姿月あさと、花總まりなどが出演。第1部は東京1000days劇場からの中継から、各組主演男役が歌い継ぐプロローグ、主演娘役5人が舞台の曲を歌う「歌うビューティフルガール」、メドレーが印象的な「ハロー・スウィート・ポップス」など。第2部は愛華、真琴、轟、姿月が歌い継ぐ「ビューティフル・タイム」で始まり、星組メンバーと匠、和央によるクラシックメドレー「ワンダフル・クラシック」などが続き、トップ5人が舞台の曲を披露した後、フィナーレへ。

主な出演者愛華みれ、真琴つばさ、轟悠、稔幸、姿月あさと　他