近年上演された、本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとでより深く、作品の楽しみ方を伝授するトーク番組。第42回は、201７年12月に宝塚バウホールで上演された、月組『Arkadia−アルカディア−』をご紹介。作・演出は樫畑亜依子。ナイトクラブ「アルカディア」を舞台に、ダンサーの少年が自らの生き方に目覚めていく姿を描いた、ショーシーンも華やかな宝塚オリジナルの作品です。今回のマイスターは夏美よう、ゲストはヒロイン・ダリアの幼馴染、フェリクスを演じた月組（放送当時）の輝生かなでです。歌やダンス、台詞の多い大きな役への初挑戦と言え、主演の暁とは自主稽古を繰り返したと語る、輝生―。また、出演する上級生からたくさん学びながら皆で取り組んだ公演だったと語ります。「マイスターズ・ピックアップ！」のコーナーでは、「ストーリーを引き立てる表現豊かなダンス」をテーマに、特に印象的なシーンを見ながら和やかにトークをくり広げます。その時のふたりのつぶやきやリアクションは必見。ふたりの間にほど良い緊張の残る空気感が漂う中、夏美の包容力に輝生の緊張も徐々にほぐれ、落ちついて真摯に会話するトークは聞きごたえたっぷりです。少し懐かしく感じられる作品を、特化した役を中心に新鮮に味わいなおし楽しめる30分、どうぞお楽しみに。（2018年12月初回放送）

主な出演者マイスター：夏美よう／ゲスト：輝生かなで