近年上演された、本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとでより深く、作品の楽しみ方を伝授するトーク番組。第45回は、2018年2月にシアター・ドラマシティで上演された、星組『ドクトル・ジバゴ』をご紹介。脚本・演出は原田　諒。ロシアの名作小説が原作、20世紀初頭の動乱期のロシアを舞台とし、時代に翻弄される男女と鮮烈な愛を描く、宝塚オリジナルのミュージカルです。今回のマイスターは英真なおき、ゲストは革命派・パルチザンのリーダー、リヴェーリィを演じた星組の朝水りょうです。他のいくつかの役として登場しながら、2幕の中盤でリヴェーリィとして登場、専科の轟が演じる主人公を誘拐し、常に上から物を言う荒々しい山賊の頭で、朝水にとって挑戦しがいのある難しい役どころでしたが、綿密に工夫し、短い出番ながら野太い確かな存在感を示しました。「マイスターズ・ピックアップ！」のコーナーでは、「宝塚の枠を超える“男らしい演技”」をテーマに、特に印象的なシーンを見、時に真剣に見入りながらのリアクションやつぶやきは必見です。ふたりのトークは終始和やかで分かりやすく、語られる作品の魅力や見どころは聞きごたえたっぷりです。少し懐かしく感じられる作品を、特化した役を中心として新鮮に味わい直せる30分、作品を見直したくなること必至です。どうぞお楽しみに。（2019年3月初回放送）

主な出演者マイスター：英真なおき／ゲスト：朝水りょう