今回は宙組の悠未ひろ（初回放送当時）が２０００年宙組公演『望郷は海を越えて』にちなんで旅をします。『望郷は海を越えて』の主人公・九鬼海人は戦国時代に名をはせた九鬼水軍の末裔。九鬼一族のルーツは三重県ですが、天下統一後、江戸幕府に脅威とみなされ、山国・三田藩に国替えとなりました。兵庫県三田市は宝塚歌劇の本拠地・宝塚市から電車で２０分ほど。明治初期に建てられた家老・九鬼隆範の屋敷跡は現在、旧九鬼家住宅資料館になっており、擬洋風建築の建物を見学することができます。また近くの心月院は九鬼家の菩提寺。歴代藩主の墓碑があり、芝居の中にも登場した海人の兄の設定の九鬼隆邑の墓もあります。また三重県・鳥羽は、九鬼嘉隆が鳥羽城を建てた九鬼水軍の本拠地とも言える場所。今では城の石垣が当時の面影を残しています。鳥羽から船に乗り答志島へ渡ると、嘉隆の首塚や胴塚があります。九鬼水軍の歴史をたどるロマン溢れる旅をお楽しみに。（2004年4月初回放送）

主な出演者悠未ひろ