20世紀文学史上の最高傑作の一つ、F・スコット・フィッツジェラルド作「グレート・ギャツビー」を世界初のミュージカル化。”ジャズ・エイジ”と呼ばれた狂乱の1920年代、アメリカン・ドリームを追い求め、挑み、破れた男の青春を華やかに描く。'91年雪組・東京宝塚劇場。脚本・演出は小池修一郎。杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝 他。第一次世界大戦後、ニューヨーク郊外ロング・アイランド。毎夜、派手なパーティを開くが、姿を現さない謎の人物ギャツビー（杜）が噂になっていた。ギャツビー邸の隣に越してきたニック・キャラウェイ（一路）はある夜、邸の庭から対岸を見つめるギャツビーを目撃する。対岸には、ニックの遠縁のデイジー（鮎）とその夫で大富豪のトム（海峡ひろき）が住んでいた。大戦中、軍隊に入隊していたギャツビーは、ケンタッキー州に駐屯した際、最高裁判事の娘で美貌のデイジーと運命的に出会い、青年将校と奔放な娘の恋はたちまち燃え上がるが…。
クラシカルでエレガントな明るいヨーロッパ調のショー。'91年雪組・宝塚大劇場。作・演出は村上信夫。杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝 他。ペガサスにのった歌手（一路）と男役、バロック宮殿で歌うナビー（杜）と女役が踊るプロローグから、マドンナ（鮎）とベートーベンら作曲家たちのからみに。美術館の警備員（一路）の前で絵の中の少女（純名里沙）が歌い出し、いつしか美術館はディスコとなり、二人は歌い踊る。愛の巡礼者として彷徨う王子（杜）は、王女（鮎）に恋をし、他の求婚者たちとの剣の試合に勝つが、魔術師（海峡ひろき）に呪いをかけられる。そしてパリの街角。ジゴロ（杜）とギャルソン、デザイナー、モデルたちに加わって、パリの青年（一路）、パリの女（鮎）が歌い踊っているところに、レビュースター（杜）が登場する。一方、パリの下町ではアルジェ移民グループのリーダー、サラマ（杜）は、対立するジャン（海峡）のグループの娘ミレーヌ（高嶺ふぶき）と恋におち、両者の激しい争いが始まる…。

主な出演者杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝　他