日本の美しい四季の移り変わりをテーマにした、詩情豊かな舞踊ショー。作・演出は酒井澄夫。振付、花柳寿楽。'91年雪組・宝塚大劇場。松本悠里（専科）、杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝 他。“花”舞台は一面の桜。雛壇に並ぶ雛人形たちが華やかに舞い踊る、王朝の春の節会。美しい公達（杜）が栄ゆく都の春を讃えて歌う。“梅”梅の古木の下、鼓を持った女（松本）が、鼓の音に昔の恋人を思い出す。“月”秋の夜の石庭。石は五人の素踊りの男（一路、真咲佳子、海峡ひろき、高嶺ふぶき、轟悠）となり、冷気を切る尺八の音に踊る。“祭”夏祭り。太鼓を打ち鳴らしながら勇壮に一同が踊る。“恋”水神（杜）の美しさに惹かれ、娘（鮎）は共に舞う。“雪”一面の雪景色。雪の若衆（一路）と美女が舞う。“桜”雪から季節は春に変わる。一面の桜となり、慶長の若者達が、春を喜び生きる喜びを歌い踊る。

主な出演者杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝 他