マイスターの教え#48 花組『蘭陵王−美しすぎる武将−』
番組名:マイスターの教え#48 花組『蘭陵王−美しすぎる武将−』 | |
せつない史実 | 投稿者:あつぽん |
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歴史的に本当に存在した悲劇の美青年のお話なのは知ってましたが、 ある意味宝塚だからこそ描ける、繊細なまで心理状態、 愛の憎しみと哀しみと温かさと切なさの入りじまった複雑さですね。 人間とはなんと不器用なのだろうか。 この作品は非常に少人数で演じたのでみなさんほぼ出ずっぱり、役代わりで 大変だったと思いますが、それゆえの緊張感というか 短くも必死に生き抜いた彼の人生を走馬灯に出演者すべてが同情し 共感し、舞台をより濃密にできたのではないでしょうか。 木村先生の演出は音楽の要素も非常に大きな存在ではあるんですが、 出演者全員にちゃんとソロのセリフや歌を与えるという、 演出家としての優しい、粋な配慮もすばらしい。 |
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2019月07月07日 |
番組名:マイスターの教え#48 花組『蘭陵王−美しすぎる武将−』 | |
同じ魂の二人 | 投稿者:ハニカム |
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愛されていると思っていたことが実は喪失していっていたこと、与えられていたのではなく奪われていたことに気付いたときの蘭陵王の心を思うと、言葉にならない気持ちがこみ上げてきます。 夏美さんが仰っていた、愛は両刃之剣で、愛することが執着になると、人を滅ぼす、奪い尽くすことになるというコメントが胸に刺さりました。 その分最後に蘭陵王が毒杯を放り洛妃と二人で剣を構えた場面は、清新の気が漲った疾走感を覚えました。 この公演のポスターに「美しかったが、悪いか」という言葉が入っていましたが、過去を乗り越えた強さが表れた、まさにこの場面にぴったりな言葉のように思います。 愛されることが奪われることだった二人、同じ魂の二人が出会ったことが運命だという夏美さんの言葉を噛みしめて、もう一度通して公演の映像を観ようと思います! |
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2019月06月28日 |