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![]() ![]() こんにちは、M・Kです。タカラヅカ・スカイ・ステージの番組をいち早くチェック。ファンの立場から、「見どころ」、「おもしろさ」をご報告してきた私の番組レポートも、いよいよ4回目になりました。 7月1日の本放送開始まで、あとわずか2週間。現場では、番組がぞくぞくと制作中です。その大忙しの現場から、今週、私の手元に届いたのは、元タカラヅカの超ビッグスター2人による、ロングインタビュー。 「華麗なる卒業生たち」と題してシリーズで送られる、このインタビュー番組では、卒業後、それぞれの道を歩むOGたちが、タカラヅカの思い出、現在の活動について、じっくりと語ってくれる企画。個人的にも、とても楽しみだった番組です。 7月、最初の月に登場するのは、鳳蘭さんと、麻実れいさん。二人とも、タカラヅカを代表する大スターで、なるほど、最初に登場するのにふさわしい人選です。
鳳さんは、1964年入団、星組生え抜きで、71年トップになり、79年退団。麻実さんは、70年入団。雪組育ちで、そのまま雪組でトップになったのが80年で、85年退団。現役時代は少しずれますが、ともに「ベルサイユのばら」、「風と共に去りぬ」というヒット作に出演。タカラヅカ黄金時代を築いたスターです。 鳳さんは、退団後もタカラヅカ関係のイベントには欠かせない人で、テレビ中継のときなどの、明るい人柄そのままの楽しい司会、トークは、何回も目にしたことがあります。しかし今回のスカイ・ステージは、さすが、タカラヅカ自身の製作。聞き手などのスタッフも、タカラヅカをよく知っている人ばかりということで、鳳さんも話をしやすかったのでしょうか。より突っ込んだ、「深い」話が聞けたと、思います。 印象的だったのは、鳳さんは「前例がないタイプ」のスターで、下級生時代は「けっこう苦労した」という話。生まれついてのスターに見える鳳さんですが、確かにフェアリーでも貴公子でもなく、戦前からのタカラヅカ・スターの系譜にはなかった人だったのかもしれません。そこで抜擢のきっかけを作ってくれたのが、作家の菊田一夫氏だったという話は意外でした。下級生時代、群舞で踊っていた鳳さんを見て、菊田氏が、助手だった鴨川清作氏に、「あの子は将来のタカラヅカを背負って立つよ」と一言。それがきっかけで、役がつくようになったということです。
思い出に残る作品として、鳳さんがまず挙げたのが、トップお披露目の作品だった、高木史朗脚色・演出の「星の牧場」。戦争で傷ついた復員兵という異色の役に、非常に苦労。メークもなしの真っ黒な顔で出た舞台は、「鳥肌が立つくらい、自分でも感動した」作品だったとか。まぼろしの馬を呼ぶ歌は、今でもショーなどで歌うくらい大好きだそうです。 「ベルサイユのばら」、「虞美人」、「風と共に去りぬ」、「誰がために鐘は鳴る」などの大作に次々と出演した鳳さんですが、一番思い出深いのは、「風と共に去りぬ」(77年)のバトラー。ヒゲをつけるのがイヤだった! じゃあどうなったか・・・は、放送でどうぞ。 79年退団。「タカラヅカが好きで、好きで、今からでもまた入りたい」という鳳さん、「やめたくなかったのよね」と、退団は非常につらかったといいます。 退団後も舞台を中心に大活躍の鳳さんですが、今年の夏は、現役生と共に、「シンデレラ」の舞台に立ちます。「妹か娘のような」現役生に対するアピールも語ってくれました。 麻実さんは、おっとりと落ち着いた語り口。言葉を選びながらも、率直にタカラヅカへの思い、現在の心境を吐露。へえ、そうだったの! という話も飛び出し、やはり、「故郷に戻ったようにホッとする」というタカラヅカでのトークは、格別でした。 麻実さんにとって、まず、はじめてのタカラヅカ・ショックは、音楽学校時代、劇場の奈落で偶然、出会った「ウエストサイド物語」(もちろん初演。68年)出演中の「ものすごく素敵な男役さんたち」。なんて素敵! と心ときめきます。姉の薦めで受験し、ファン時代のなかった麻実さんにとって、これが最初のタカラヅカ経験だったわけです。このころから、リーゼント、黒えんびが似合う、タカラヅカ伝統の男役美を追究していきたいという意識がわき、その気持ちは一本、退団まで通っていたといいます。
入団6年目の抜擢だった「ベルサイユのばら」のアンドレ、二回演じた「風と共に去りぬ」のバトラー、「うたかたの恋」の皇太子、節目節目で出会った役についてのじっくりとした話も、興味深いものがありました。 麻実さんの話には、「勉強」という言葉がよく登場します。長い手足にノーブルな容姿、タカラヅカの男役になるために生まれてきたような麻実さんは、早くから抜擢されますが、知らないでタカラヅカに入ったので、大きい役が与えられると「勉強」するしかなかったのです。「ちょっと苦労した」、そんな時期もありましたが、「ファミリアな雰囲気」で、ゆっくりと、「歌劇団とお客さまに育てられた」と述懐します。 85年に退団。退団の心境は、「まず、ほっとしましたね」。トップの責任感はそれだけ重かったということですが、やりきったという充実感があり、悲しいという気持ちはあまりなかったそうです。 退団後は、ストレートプレイを中心に、翻訳劇から三島由紀夫まで、大小さまざまな劇場で活躍。麻実さんは、今や、日本を代表する女優の一人です。95年の「ハムレット」では、退団後初の男性の役、ハムレットに挑戦。今回はじめて聞いて驚いたのですが、実は、ハムレットの話は95年以前にも一度あったのですが、当時は「とても無理と断った」そうです。その理由は・・・放送を見てのお楽しみ。 そんな麻実さんの、今のタカラヅカに対する思いは「感謝」だとか。退団後18年の経験、葛藤を経た現在の心境なども語られていて、これもまたファン必見です。 今回のOGトーク。舞台の映像も交えながら、役づくりについて、最新作について、脂ののった女優さんらしいお話がいっぱいでしたが、二人とも、タカラヅカを語るときの、本当に楽しそうな表情が、印象的でした。やはりタカラヅカは、青春そのものだったのですね。 さて、今週は、鳳蘭さん、麻実れいさんという、二人のOGのトーク番組についてレポートしました。来週はどんな番組を、レポートできるでしょうか。私も楽しみに待ちたいと思います。 では来週まで、お元気で。ごきげんよう! M・Kでした。 |
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