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初回放送 2017年7月
カラフルな見た目に芳醇な香り、フレッシュな味わいを持つフルーツ。
そのイメージは、度々登場人物の魅力の例えとして用いられる程です。
また、古来より禁断の実として語られるリンゴやブドウなど、物語中で象徴的に登場することも多いことでも知られます。
バラエティ溢れるフルーツに込められた意図を読み解いていきます。
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〈宙組〉
凛城きらKira Rinjo
出身地:東京都八王子市
初舞台:2006年3月『NEVER SAY GOODBYE』
ニックネーム:りんきら、れいか -
〈宙組〉
星月梨旺Rio Hoshizuki
出身地:千葉県柏市
初舞台:2008年3月『ME AND MY GIRL』
ニックネーム:りお
料理監修
フードソムリエ http://www.food-sommelier.jp/
尾関由美 http://www.food-sommelier.jp/profile/102954.html
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お料理には性格が出ます。
ちょっと大雑把な凛城、全てにおいて几帳面な星月という両極端な二人。凛城がアスパラガスやお肉を切る様子をじっと見つめては、フォローに余念がない星月。案外、いいペアだったのではないでしょうか?!
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その団扇、もしかして?!
冒頭の芝居などで凛城が使用している団扇、見たことある方もいらっしゃるのでは?!これは、2008年にタカラヅカ・スカイ・ステージ6周年の際に配布された団扇なんです。可愛らしいぶぅーぶちゃんの絵も、懐かしい!!
- 凛城きらRinjo Kira
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普段はあまりお料理をしませんので、キッチンに立つ姿を視聴者の皆様にお見せするのは、気恥ずかしいものがありました。調理パートは、先生と一緒に作るのではなく、その場で聞いたレシピを頭に入れ、自分の口で説明しながら進めていくという段取りでした。いかにもお料理が得意であるかのように振る舞うのは、お料理初心者としては心苦しかったですね(笑)。そんな私が、普段レストランでしか食べられないような凝ったお料理に挑戦することができ、とても楽しかったですし、勉強になりました。 調理の中では、鴨肉の筋を切るのが難しく感じましたが、出来上がったものを頂いてみると、どちらもとても美味しかったです!ちょっとほろ苦さを感じさせるオレンジソースは鴨肉とマッチしていましたし、白桃のスープもクリーミーでさっぱりしたお味に仕上がり、デザート感覚で頂ける一品でした。視聴者の皆様にもぜひ味わっていただきたいところです。 現段階では、お料理の腕にあまり自信はありませんが、今後は冷蔵庫に入っている食材で献立を決めて作れるぐらいには上達したいですね。
りお(星月)は、すごくきっちりした性格の典型的なA型人間で、番組内でもそんな彼女の性質が随所に表れていました。私は、同じA型のはずなのに大雑把な性格で、りおにはいろいろと助けられました(笑)。特に鴨肉やアスパラガスの切り方に、二人の違いがよく出ていましたね。 番組の中で私は、りおのハイテンションな絡みを、若干の距離を置きながら見守るというキャラクターになっていましたが、実はこれは宙組あるあるなんです。楽屋では、対処に困る絡みをしてくる人が軽くあしらわれているという光景がよく見られます(笑)。私自身は、クールでとっつきにくそうに思われることが多いのですが、これまで舞台で演じた役が、そのまま私のイメージとして定着しているんでしょうね。でも、実際はオープンな性格で人見知りもしません。こうして番組に出演することで、本当の私と役を演じている私にギャップがあることを感じていただけるのが、タカラヅカ・スカイ・ステージの面白いところだと思います。
今回は、「お料理ヤル気満々でハイテンションの博識キャラ」というりおの新しい一面と、それにただついていく私、という異色のコンビ感をご覧になれる回となっています(笑)。また、2学年差だからこそ生まれる空気感というのも、私たちならではだと思います。見どころ満載の今回の「すみれの国の華麗なる食卓」を、視聴者の皆様が楽しくご覧くださったら嬉しいですね。
- 星月梨旺Hoshizuki Rio
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フルーツをテーマに、最初はお菓子を作るとお聞きしていたんです。お菓子作りなら得意分野だと思っていたのですが、実際はフランス料理を作ることになったと知り、焦りました(笑)。フランス料理は作ったことがありませんし、フランベ(※調理の最後にアルコール度数の高い酒をフライパンの中に落とし、一気にアルコール分を飛ばす調理法)など、高度な技が必要なイメージがありました。でも、収録が始まってみるとフランス料理に取り組むのはとても新鮮で、楽しかったですね。お菓子作りは、自分にとってストレス発散になります。分量通りにきちんと作ると、思い通りに完成させることができるのが快感なんです。1〜2gの分量差や気温の高低で出来が変化しますので、その時々によって生地を触る手を冷やしたり、材料の配分を調整したりしています。
私は、「宝塚おとめ」にも書いていますが、フルーツが大好きなんです。ですので、今回はフルーツの新たな使い方を知ることができて嬉しかったです。桃を湯剥きしたり、ブレンダ―を使ったのも初めての経験でした!今、ちょうどタイムトラベルする青年が主人公の公演(バウホール公演『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』)に出演中ということもあり、「こんな機械も出てきそうだな〜」と思いながら使っていました(笑)。 昔は、酢豚に入っているパイナップルなどに少し抵抗を感じていたのですが、今では鴨肉にオレンジソースという組み合わせも美味しく食べられるようになりました。フルーツにはお肉を柔らかくする効果があるんですね。何事にも、ちゃんと意味があるのだなと感心しました。
調理中、れいか(凛城)さんがアスパラガスを4本並べて斜めに包丁を入れた時、「そう来るか!」と思いました。その切り方ですと、長さがバラバラになってしまいますが、私は材料の大きさを全部揃えたい性格なんです。A型の血が騒ぎました(笑)。 そんな几帳面な性格の私ですが、他人(ひと)のことは全然気になりません。むしろ、同じような性質の方と一緒だと、お互いのこだわりがぶつかり合ってしまうような気がします。ですので、れいかさんとのお仕事は、いい意味でとってもラクでした(笑)。二期上の先輩との収録でしたが、自然体で臨むことができました。れいかさんとは、プライベートでも仲良くさせていただいています。今回のお仕事では、オフの「れいかさん」と男役「凛城きら」の境目を拝見できたようで、それがとても新鮮でした。
番組内では、私が「とにかく突っ走る」というボケ役で、楽屋などで宙組のみんなと過ごしている時の感じを思い出しながら演じていました。いつも以上に、アットホームな雰囲気の番組になったのではないでしょうか。視聴者の皆様には、そんなユル〜い私たちを、リラックスしながらご覧いただけたら嬉しく思いますね。
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鴨のソテー オレンジソース(4人分)
鴨胸肉 500g 塩、こしょう 適量 サラダ油 少量 グリーンアスパラ 8本 生クリーム 30g〜 セルフィーユ 適宜 オレンジの皮 適宜 ◆オレンジソース オレンジ果汁 150ml グラニュー糖 15g 水 小さじ1 白ワインビネガー 小さじ2 フォンドヴォー(缶) 大さじ2 無塩バター 10g 塩、こしょう 適量 -
白桃のスープ(2人分)
桃 2個(500g) 白ワイン 75ml ハチミツ 小さじ1〜 生クリーム 45ml 塩 1.5g 炭酸水 30ml レモン汁 小さじ3/4位 黒こしょう 少々
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1
鴨肉は余分な脂や筋などを取り除き、皮に軽く切り込み入れ、両面に塩をする。フライパンに少量のサラダ油を入れ、皮面から焼く。焼きあがったら、鴨は取り出してこしょうをふり、しばらく休ませる。
休ませることで、肉汁を肉に定着させる!
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2
オレンジソースを作る。グラニュー糖と水を小鍋に入れてキャラメル状にし、白ワインビネガーを注ぐ。オレンジ果汁を入れて、半量まで煮詰める。さらに、フォンドヴォーを加えて煮詰め、最後に無塩バターを入れて味を調える。
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3
グリーンアスパラは下処理して、塩茹でする。1p幅の斜め切りにして小鍋に入れ、生クリーム、塩、こしょうを入れて絡める。(1)の鴨肉は好みの厚さに切る。オレンジの皮を千切りにする。
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4
お皿にクリームで和えたグリーンアスパラ、鴨肉をのせ、ソースをかける。セルフィーユ、オレンジの皮を飾る。
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1
桃はきれいに洗い、湯むきする。種を取り8等分にカットする。皮と種はお茶パックなどに入れておく。
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2
鍋に桃、皮と種、白ワイン、ハチミツを入れて弱火で煮る。
桃の熟れ具合により、ハチミツの量は調整すること!
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3
桃が柔らかくなれば、皮と種は取り出し、ミキサーにかけ、氷水に当てながら冷ます。バットに移し、冷凍庫に入れて半氷状態にする。
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4
(3)の桃をボールに移し、ホイッパーなどで混ぜてほぐし、生クリーム、塩、炭酸水、レモン汁を入れて混ぜ、味を調える。
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5
器に盛り、黒こしょうをふる。
- 番組内で使用した白桃は、皮が白く、完成したスープも乳白色になりましたが、ピンク色の皮の物をティーパックに入れて桃と一緒に煮ると、うすーくピンク色に染まります。
桃の種類によって出来が違ってくるので、いろんなパターンで試してみるのも面白いかもしれません!
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8月放送は「ケーキ」をテーマに、星組の紫藤りゅうと拓斗れいが登場!次回もお楽しみに!
初回放送:8月7日(月)16:30〜