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![]() ![]() 地球温暖化がひしひしと実感できるほどの、この暑さ! 本当に暑い日が続いていますが、みなさま、お元気ですか? お久しぶりです。M・Kです。汗を拭きつつ、今回もタカラヅカ・スカイ・ステージの番組をモニターし、見どころ、聞きどころを、お伝えしたいと思います。 スカイ・ステージをすでにご覧の方には、番組選びの参考にしていただければうれしいし(何しろ番組が多いですからね)、入会しようかどうか迷っている方には、あくまでも一視聴者の立場から、スカイ・ステージの魅力を少しでも伝えられたらと、思っています。
さて今週は、すでに放送は始まっていますが、8月の番組を二つ取り上げましょう。ご存じの通り、スカイ・ステージでは、リピート放送が行われていますから、これからもチャンスあり。二つとも、見逃したら絶対損! だと思いますよ。 一つ目は、トップスターの本音が聞ける「トップスター・ロングインタビュー」。第2回目の今月は、星組の香寿たつきです。 小さい頃から習っていたバレエをベースにした踊りの実力は言うまでもなく、歌唱力、演技力も抜群で、三拍子揃ったという言葉がぴったりな、香寿たつき。下級生時代から、その実力は傑出していて、抜擢も早く、注目を浴びてきた人でした。 しかし、今日までの道は決して平坦ではなく、何回もの組替え、専科への異動……そんな紆余曲折を経て、星組トップスターとしてお披露目があったのが、昨年、2001年11月。東京宝塚劇場での「花の業平」、「サザンクロス・レビュー」でした。 「実力がある人だから、実際にトップになれば、最初から安定した、貫禄のある舞台を見せてくれるに違いない」と思っていましたが、実際に公演を見ると、安定感と同時に、はじめての地位に対する緊張感からか、初々しい、心のふるえのようなものも感じ、少し意外でしたが、そのナイーブさもまた魅力ですね。 しかし、組子にとって、それは意外でもなんでもないことが、この番組でよくわかりました。本人談話のほかに、相手役・渚あき、安蘭けい、夢輝のあが、香寿について語っているのですが、口を揃えて言うのが、まず、あったかい人だということ。そして、しっかりしていそうで実はあがり性で(安蘭曰く「それを人に移す」)、完璧に見えておっちょこちょい、器用そうで不器用だとか。
香寿自身の語り口は、自然で飾り気がなく、ここまで言っていいの? という本音がいっぱい語られています。たとえば、いままで何回も、「もう充分やった、辞めてもいい」と思ったことがあること、しかしそのたびに組替えがあり、それで「すぐに辞めるのは本意ではない、がんばろう」と思っているうちに、自分の中で次から次へと課題がみつかり、またがんばる、そのくり返しだったこと。また、専科移動のときには、ある意味でプロフェッショナル的に割り切って、自分が出たことによりその作品がより価値あるものになれるよう全力をつくしていたこと。そして、星組トップ就任を聞いたときの喜びや不安など、本音でじっくりと語っています。 タカラヅカ志望の動機から、初舞台当時、思い出の舞台、外部出演について、男役として気をつけていること、トップとしての心がけ、相手役・渚あきのことなど、興味深い話はいろいろですが、詳しくは、番組をお楽しみに。 その中で、いかにも香寿らしいなと思ったのは、男役としての演技という点で、目指しているのは「心理描写がよくわかるような演技」だということ。決してオーバーアクションでなく、「背中しか見せていなくても、何を表現しているか客席にわかる演技」だとか。なるほど。 また、最後に「トップになれたことで、自分の長年の夢は実現したので、これからは全力投球して、いつか私の舞台を見てくれた人たちに、香寿たつきという男役はよかったなあと言ってもらえる、そんな記憶に残る男役になれたら本望です」。 これまでのさまざまな紆余曲折を思うと、これは、ちょっと泣けてくる言葉でした。
もう一つは、ドリームメーカーズで、今月は「任田幾英」。フリーアナウンサーの竹下典子さんが、タカラヅカの舞台を影で支えるスタッフに、タカラヅカとの関わり、仕事に対するこだわりなどを聞くインタビュー番組です。 任田幾英先生は、ご存じの方も多いでしょう。タカラヅカの衣装デザイナーとして、数多くの作品に関わってきたベテラン。 まず、タカラヅカとの関わりのきっかけがなんとパリ公演のときで、「サルトルの実存主義にかぶれて」パリに遊学していた任田先生、たまたま大勢でシャンゼリゼの通りを歩いているタカラジェンヌに遭遇。そのとき彼女らが着ていたのが、なんとフィナーレ用の真っ白な舞台衣装だったとか。まるで妖精のような、この世のものとも思われない美しさで、カルチャーショックを受けたそうです。それで帰国後、縁あってタカラヅカに入り、衣装を担当することになったのです。 任田先生のタカラヅカの衣装に対するポリシーは、娘役はより女らしく、男役はより凛々しく、男性の理想の形に近づけること。そのために、男役の場合、生徒の体型は無視し、男役の理想の形に近づけるという方法で形作っているとか。
台本が来てからまずするのは、先入観を持たず真っ白な状態で、台本を読む作業。「鑑識眼というか、批評眼というか、そういう風なもので、台本をたたいていかないといけない」と言います。そういう風に脚本を「掘り起こしていけば、デザインは自ずと出てくる」。プロの言葉です。 豪華な衣装は、タカラヅカを見る大きな楽しみの一つですが、その衣装を作るための、苦労話、裏話はやはりおもしろいものです。糸の染色から始まることもある布選び、舞台稽古の段階での最終的な手直し、ウェストサイド物語の裏話など、エピソードはつきません。 衣装デザイナーの立場から見た、各トップスター像、これもさすがでした。詳しくはぜひ番組をご覧になってほしいのですが、一つだけ、トップスター・ロングインタビューに登場の香寿たつきについてのコメントを紹介すると、「内面的な表現力が豊かなので、彼女の主張する役柄の表現に少しでもプラスできるように、そういう方向で考えるようにしている」。ロングインタビューと合わせてみると、なるほどというコメントでした。 このドリームメーカーズ、来月は、作曲家の吉阜寰。先生。これも楽しみです。
さて、いよいよ本放送開始から2か月目を迎えたスカイ・ステージ。アナウンスやレポートを担当しているスカイ・フェアリーズも、少しずつ慣れてきたようです。制作スタッフも、まだまだ大変そうですが、流れは順調のようですね。暑い季節、夏ばてしないように、たくさん食べて、たくさん水分をとって、がんばってほしいと思います。私たち視聴者は見ているだけですけど、何せスカイ・ステージは盛りだくさん。見るだけでもけっこう体力が必要です。こちらも、がんばって、テレビの前に座りましょう。 次回のアップは、8月21日(水)の予定。9月の番組を紹介できたらいいのですが、私も、楽しみに待ちたいと思います。では次回まで、ごきげんよう。M・Kでした。 |
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■カウントダウン特集バックナンバー(2001年4月17日〜2001年7月1日) |
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