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![]() ![]() お久しぶりです。M・Kです。11月に入って気温もグッと下がり、冬もすぐそこ。皆さま、いかがお過ごしですか? そろそろ暖房も必要ですね。空気が乾燥しているので、風邪には十分注意したいもの。寝るときにタオル(景品でもらうような薄手のもの)を巻いて喉を冷やさない、これは効きますよ。 さて、いよいよ11月の番組が始まりました。今月も見たい番組がずらりと勢揃いで、これでは時間が足りないよとうれしい悲鳴が上がるほど。お世辞でなく、月を追うごとにますます充実しているスカイ・ステージ。先般とったアンケート、早速、参考にしてくれたように思えます。回答のしがいがありました。 11月は、トップスター・ロングインタビューが紫吹淳、若手演出家8人のデビュー作品一挙放送、香寿たつきのディナーショー、「花の業平」「サザンクロス・レビューU」名古屋・中日劇場公演、専科の「エンカレッジ スペシャル」などなど……見たい番組が勢揃いですが、今回はまず、轟悠スペシャルコンサート「Stylish!」と、待望の「新人公演」シリーズ第1回の「春櫻賦」新人公演についてレポートしましょう。
轟悠コンサート「Stylish!」は、宝塚歌劇88周年と「TAKARAZUKA SKY STAGE」開局を記念して、今年の9月3日〜6日に東京・青山劇場で行われたコンサート。ついこの間のこのコンサートの模様が、早くもテレビに登場します。東京だけ、しかも4日間でしたから、見られなかった人も多いはず。それがノーカットで見られるのですから、スカイ・ステージに感謝、という企画ですね。 しかも! です。なんと稽古場映像が、20分以上に渡ってついているのです! 本番では30曲以上を歌う轟、稽古もさぞや大変だったことでしょう。ピアノの脇で、振りの稽古を受けながら、楽譜を広げでメモをとりながら、懸命に練習する姿が印象的です。そして共演する宙組メンバーとの、和やかで息のあった稽古シーンも見どころ。今回参加の宙組生は、寿つかさ、初嶺まよ、ふづき美世、夢大輝、速水リキ、珠洲春希、音乃いづみ、大海亜呼、和涼華、聖野花珠。下級生も多く、正直いって知らない顔も。しかしこのメイキングを見ると、歌にダンスに「なるほど!」の実力派ぞろい。彼女らを知るよいきっかけになりました。 さて本公演では、まず傾斜した背面に銀河系のような星の群。周りを舞台両脇から伸び天井を横切る幅広の帯のような装置が取り巻き、この帯にいろいろな色の照明が入るという趣向です。青山劇場はいろいろに分割できる全面セリが特徴ですが、それを生かし、帯に囲まれた舞台部分が上がったり下がったりします。轟をはじめとして出演者もさまざまな形で登場するので、その点にも注目を。 構成としては日曜日から土曜日までの7パートに分かれ、まず日曜はタカラヅカにちなんだ曲。白い衣装の轟が登場し、おなじみの「Night&Day」を歌い、そこに宙組メンバーが加わって総踊りに。10曲ほど歌ったあと、「雨の凱旋門」と「君はマグノリアの花の如く」。ここまで轟は歌いっぱなしです。そして挨拶とメンバー紹介のあと、コンサートのためのオリジナル曲「Stylish!」。月曜はシャンソン(ブルーの衣装。ふづき美世とのデュエットあり)、火曜は赤の衣装のラテンで盛り上がり(客席下がりあり)、水曜はアクアと称して、静かめな曲。ジョーゼットのブルーの衣装でボレロを歌ったあと、木曜のジャズへ。スーツ姿で男役を率いた群舞と、「Left Alone」のソロが印象的でした。金曜はポップスで、宙組メンバーがシャウトしたあと、黒の変形燕尾で「Objectin」を情熱的に歌い踊ります。土曜はスクリーンミュージック。「Stay Gold」と「THEN YOU LOOK AT ME」をドラマティックに歌い上げ、いったん幕に。 フィナーレは全員ゴールドの衣装。この選曲が意外(?)でしたが、これは見てのお楽しみ。メンバー全員で歌い上げると会場は大盛り上がりでした。最後に「虫の声にも秋を感じる今日この頃……」という、いかにも轟らしい挨拶のあとに、アンコールで「そして、今は」。 轟だけでなく、宙組メンバーそれぞれに見どころ、聞きどころがある楽しいステージでした。
新人公演ノーカット放送は、スカイ・ステージ開局のときから期待されていた企画。それが今月から、ようやく実現しました。 第1回は、98年雪組「春櫻賦」。貴城けいと紺野まひるが主演です。谷正純作・演出(新人公演担当・大野拓史)のこの作品は、薩摩藩に国を征服された琉球の若者・謝名龍山が、日本各地を放浪。各地での人々とのふれあいの中で新しい生き方を見つけるという話。南から北へ、各地の桜の開花とともに北上し、そこで各地の郷土芸能がくり広げられるという構成で、日本もののショーのような趣きもありました。墨絵のような装置の美しさも忘れられません。 主役の謝名龍山(本役・轟悠)を演じた貴城は、当時研7。新人公演主演経験も豊富で、危なげがありません。貴城の龍山は、外見的には高嶺ふぶきに似ているようにも見えましたが、演技の剛毅さには轟の影響が強く感じられます。新人公演は本役を真似ることから始めるので当然とも言えますが、それがしっくりするということは、資質的に通底するものがあるということでしょうか。とかくフェアリータイプ、貴公子タイプに思われがちな貴城、意外にもこの男くさい役が似合っているのです。そういえば、最近の貴城は、「アンナ・カレーニナ」のカレーニンといい、「追憶のバルセロナ」のジャン・クリストフといい、純二枚目よりも、むしろ屈折した役、一癖ある役の方に本領を発揮しているように思えますが、その萌芽はこの時代にすでに芽生えていたのかと、今回改めて思いました。
相手役の小紫(月影瞳)は、さらに経験豊富な紺野まひる。元気がよくおきゃんなこのような役はぴったりで、押し出しもあり、あでやかさもさすがです。 そのほか、敵役の秋月数馬(香寿たつき)に彩吹真央、御気楽座座元・喜楽房遊三(汐風幸)に未来優希、龍山に同行する中城(安蘭けい)に立樹遥、板良敷(彩吹)に蒼海拓、御気楽座のゆうな(貴咲美里)に愛田芽久と、当時のスター候補生、実力派が並びます。 新人公演で難しい老け役も、本公演で専科・未沙のえるが演じた樺山久高役のすがた幸といい、城火呂絵の阿紀役の愛耀子といい、実力者ぞろい。さすが日本ものの経験豊富な雪組、すばらしいものがありました。とくに目を引いたのは、本役・汝鳥伶の謝名利山を演じた生徒の立ち姿が立派で、これは誰だと調べたら、穂高ゆうでした(こういう時にデータ放送は便利です)。また琉球国王・尚寧(箙かおる)を演じた愛希朱里にも、格の大きさを感じました。しかし二人とも、この公演のあと、1年以内に退団したのは残念。退団といえば、4年前の公演ですから当然といえば当然ですが、紺野をはじめ、蒼海、すがた、花央レミ、愛田等々、退団者の顔が数多く見られます。 当時のホープ娘役、貴咲美里(やはり退団組)は本役がゆうなという大きな役のせいか、新人公演では高ひずるのおかつ。旅芸人一座の親方の女房という老け役で、まあ悪役ですね。それを気持ちよさそうに演じて、けっこう似合っています。それから、組替えで月組から来たばかりの檀れいも顔を出しています。どこに出ているか、探してみてください。檀はこのあとの「浅茅が宿」の新人公演で主役に抜擢され、トップへの道をたどることになります。 来月、12月は98年、宙組「エクスカリバー」。夢輝のあと南城ひかり主演です。さらに1月は、98年、花組、瀬奈じゅん・沢樹くるみの「SPEAKEASY」の予定とか。新人公演放送、ますます楽しみですね。
早くも12月のラインアップ、そして1月の放送概要が発表されました。 12月の目玉は、なんといっても12月13日夕方の、吉崎憲治オリジナルコンサート『TAKARAZUKA FOREVER』の独占生中継でしょう。春野寿美礼、香寿たつき、和央ようか、初風緑、樹里咲穂にOGの瀬戸内美八、紫苑ゆうという豪華メンバーのコンサート。しかも1回きりの公演ですから、見逃せません。また名作という言葉がこれほどぴったりくる作品もないでしょう。「心中・恋の大和路」が、82年星組版(瀬戸内美八・姿晴香)、89年月組版(剣幸・こだま愛)、98年雪組版(汐風幸・貴咲美里)の3バージョンで登場するというのもうれしいニュースです。 1月はまず「エリザベート」のテレビ初登場。元日1月1日に、96年雪組、96年星組、98年宙組と一挙に放送されるというのですから、目が回りそうです。花組のメイキングも放送予定といいますから、スカイ・ステージに入ろうかどうか迷っている人も、これで申し込みの決意が固まりそうですね。 さて、次回のアップは11月27日の予定。若手演出家特集あたりをチェックできたらいいなと思っていますが、何しろ6作品もあるので大変そう。迷っています。インタビュー、トークもおもしろそうですし、いろいろ目移りして困っているM・Kでした。 寒さに向かって、お体に気をつけてください。次回までごきげんよう! |
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■カウントダウン特集バックナンバー(2001年4月17日〜2001年7月1日) |
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