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![]() ![]() お久しぶりです! M・Kです。前回、暑い暑いと嘆いていたら、アップ時くらいから、あれ? という涼しさが。空の色も秋めいてきて、このまま秋かと思っていたら、やはり甘かった……また暑さが戻りましたね。バテ気味の身体にはつらいけど、しかし、もう9月です。残暑ももう少しの辛抱。さあ、がんばっていきましょう! 9月に入ったということは、スカイ・ステージも7月の本放送開始からもう3か月目。アッという間に2か月がたったのです。そこで、あの番組をもう一回見たい、加入が遅く見損なった番組がある……そんな声に応えて今月はアンコールの時間帯があるそうです。視聴者からのリクエストで決定した第1回目の作品は、7月放映、大幅な役替わりが見どころの月組全国ツアー公演「大海賊」・「ジャズマニア」。次のアンコールアワーは、何が登場するのか、楽しみですね。 また個人的には、予想以上の(?)おもしろさだった一連のオリジナル番組、「宝塚のツボ」、「宝塚クロニクル」、「宝塚アーカイブス」、「演出家列伝」、「ドリームメーカーズ」、「阪急沿線プチボヤージュ」……これらシリーズが新作だけでなく、旧作もリピート放送されるのもうれしいですね。ぜひこの機会にご覧になってください。タカラヅカの歴史、舞台の裏側など、タカラヅカをもっともっと知ることができる、ファンなら興味津々の内容です。
さて、今回レポートしたいのは、まず「NOW ON STAGE」。これは今上演中の作品をお稽古中や公演開始後に取材し、演出家、そして出演者に、作品の見どころ、役への思い、初日があけてからの感想などを語ってもらう番組。トークやインタビューに、初日の舞台や稽古場の映像をまじえての番組は、スカイ・ステージならではと言えるでしょう。今回ご紹介するのは、今放送中の、月組大劇場公演「長い春の果てに」と「With a Song in my Heart」、さらに轟悠スペシャルコンサート「Stylish !」の回。 大劇場公演のトークには、月組トップの紫吹淳と相手役・映美くらら、そして専科の汐風幸と湖月わたるが登場。役づくりの苦心など、臨場感にあふれた話をくり広げます。詳しくはぜひ番組をご覧になってください。 印象的だったのは、役づくりについて一生懸命語る映美を、温かく見守る紫吹の姿。なんだかほほえましくて、このコンビの充実ぶりがうかがえました。この日の映美の稽古着のスカートはなんと中学時代のものとか。「中学のときから成長していないでしょう!」と突っ込む紫吹に、映美が「ちょっとは成長しました」と応え、専科の二人は「かわいいねえ」。「でも映美さん、芯は強いですね……紫吹さんにがんばってついていく、その頑張りがすばらしい」と汐風。その汐風、「長い春の果てに」では、なんと女性の役。紫吹・ステファンの元・婚約者で、現在はよき友人という設定です。また、湖月は外科医で、ステファン・紫吹のライバルという役。悪役というほどではないけれど、主人公に対立する役で、大きな存在感が必要ですが、最近の湖月はそういう役がぴったり似合いますよね。しかし、汐風のトークが、はきはき、しゃきしゃきなのに対し、湖月は、のんびり、おっとり。舞台の男っぷりとはまた違った素顔がうかがえて、興味深いものがありました。
演出の石田昌也氏によるとこの作品、「大きな事件は起こりません。戦争も革命もお家断絶もありません。現代のパリの話です。だけどもその中に、一生懸命、必死になって、やさしさや愛や恋や友情や家族愛を取り戻そうとしている人たち……大泣きはできないかもしれないし、バカ笑いもできないかもしれませんけど、ちょっとウルッとしたり、ちょっとクスッとしていただけたらと思います」とか。楽しみですね。 ショーの「With a Song in my Heart」は、ブロードウエイミュージカルの大作曲家・リチャード・ロジャースの生誕100年を記念した作品。岡田敬二氏の演出で、全21曲すべてリチャード・ロジャースの曲だけで構成されていますが、ビジュアル的には、リチャード・ロジャースの有名なミュージカル、たとえば「南太平洋」、「サウンド・オブ・ミュージック」、「王様と私」などのダイジェストではなく、独自の構成になっているそうです。 そして、芝居につづいてここでも、男役が女性を演じるシーンが登場。見どころはなんといっても、紫吹が女性役で、湖月とデュエットを踊るシーンでしょう。湖月によるリフトもあるというから、見逃せません。「こんなに大きい人を振り回せるのは、あなたしかいません」と紫吹に言われた湖月。稽古場の様子を見ると、いつもはキザな紫吹がしっとり女らしい表情を見せ、汐風、湖月、汐美、大空たちと踊るシーンではコミカルに張りきった様子。本公演を見るのが楽しみです。そしてフィナーレのパレードは、「ドレミの歌」と「エーデルワイス」。紫吹が最後に「みなさんごいっしょに」と客席を誘うそうなので、予習しておくとより楽しいかもしれません。 なお、私はまだ見ていませんが、この月組公演の「NOW ON STAGE」には、パート2もあって、今度は汐美・大空・霧矢・大和のトークになるそうですから、これも楽しみですね。 轟悠のコンサートは、宝塚歌劇88周年とTAKARAZUKA SKY STAGE開局を記念した公演。轟は「私らしさを前面に、タカラヅカの舞台をベースとした一つのまとまりのあるコンサートに仕上げたい」と抱負を語ります。轟のアイデアで、日曜日から始まって、月火水木金土とつづき、最後また日曜日で終わる構成になっているとか。今回の青山劇場は、床が全面セリになっているのが有名ですが、その機構をできる限り使うそうで、大劇場とはまたひと味違う、ダイナミックな舞台が見られそうです。共演は宙組からの抜粋メンバー。初めての顔合わせとなる人も多く、名前、愛称などが書かれた写真を譜面の表紙にはって、これも覚えながらお稽古したそうです。
さて2本目は、9月スタートの新番組「トップスターの系譜」です。花・月・雪・星・宙の各組の、歴代のトップスターを、舞台映像を中心に振り返るという企画。司会は専科の未沙のえるで、ゲストは各組の組長。 この番組、「1974年あたりで線を引いて」、以降、約30年間のトップスターを取りあげるそうです。というのも、トップがいて、相手役の娘役トップがいて、準トップがいてという現在の形が成立したのが、だいたいこのころだったから。現在のタカラヅカをみると、このトップを頂点とした形は当然、それどころか根幹だと思えるのですが、きちんと確立したのは案外最近なのですね。未沙によると、それまでは、「ショーと芝居で主役が違ったり、組替えがひんぱんだったりした」とか。記録によると、相手役が公演ごとに替わったり、他組スターが別の組で主役をしたこともあったようです。
1回目の今回は、「花組」の前編で、安奈淳、榛名由梨、松あきら、順みつき、高汐巴まで。「ベルサイユのばら」初演が1974年ですから、“ベルばらスター”から始まり、80年代後半までという年代です。大浦みずき以降は、10月に放映される後編となります。 なんといっても見どころは、各トップスターの舞台映像でしょう。それこそ、司会の未沙もゲストの夏美も「見たことがない」お宝映像がざくざく。ざっと挙げてみましょう。 まず安奈淳は、「ベルサイユのばら」<アンドレとオスカル>、「あかねさす紫の花」、「ノバ・ボサ・ノバ」、「ザ・レビュー」、「ホフマン物語」(バウホールのこけら落とし公演)。安奈と約1年ダブルトップだった榛名由梨(その後月組に戻り単独トップ)が、「ベルサイユのばら」<アンドレとオスカル>、「あかねさす紫の花」、「ビューティフル・ピープル」、松あきらが、「遙かなるドナウ」、「エコーズ<絵光図>」、「紅はこべ」、「エストレリータ」、「夜明けの序曲」。一時期松とダブルトップだった順みつきが、「友よこの胸に熱き涙を」、「ザ・スピリット」、「アルカディアよ永遠に」、「霧深きエルベのほとり」、「オペラ・トロピカル」。高汐巴が、「紅葉愁情」、「琥珀色の雨にぬれて」、「愛あれば命は永遠に<ナポレオンとジョセフィーヌ>」、「あの日薔薇一輪」、「ザ・レビュースコープ」。 どうですか? すごいでしょう! こう見ていくと、「ベルサイユのばら」はもちろん、「琥珀色の雨にぬれて」や「あかねさす紫の花」など、最近再演された作品も多く、名作がそろっていますね。古い年代の作品は、さすがにあまり映像がクリアではないのですがそんなこと気にならないほどの珍しさ。とくに私は、草野旦氏が「宝塚のツボ」の「大階段」の回で語っていた、全編大階段を使ったショー「オペラ・トロピカル」の映像と、高汐巴、サヨナラ公演のショー「ザ・レビュースコープ」での、女姿の高汐と朝香じゅんとのデュエットダンス、それから大浦みずきとの、黒燕尾同士のデュエットダンスが見られたのには、感激しました。黒燕尾の男役同士のデュエットは、最近でもよく見られる趣向ですが、さすが元祖、耽美な雰囲気はピカイチだと思います。さらに、画面の隅っこに、後のスターの顔が見られるのも見どころの一つ。よ〜く、探してみてくださいね。
私のもう一つのツボは、未沙のえるの司会です。さすがタカラヅカ一のコメディエンヌ。とぼけた口調で話す何気ない一言が、間もよく、なんともおかしいのです。そしてそれを今回のゲストの夏美ようがうまく受けるので、おもしろさは倍増します。 来月は、後編ですから、大浦みずき、安寿ミラ、真矢みき、愛華みれ、匠ひびきとつづくはず。知っている顔も増え、ますます楽しみです。 さて今回は、9月の番組から、二つご紹介しました。次回のアップの予定は、9月18日(水)。何をご紹介できるか、私も楽しみです。 夏の疲れがどっとくる時期です。スタッフのみなさんも、忙しいのでしょうが、身体に気をつけてがんばってください。楽しい、おもしろい番組を期待しています。 では次回までごきげんよう。M・Kでした。 |
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■カウントダウン特集バックナンバー(2001年4月17日〜2001年7月1日) |
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