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![]() ![]() この前、電車の中でセーターを着ている人を見かけました。もう、すっかり秋ですね。秋の長雨とはよく言ったもので、連日、外出には傘が欠かせない毎日です。 さて、スカイ・ステージの今月、10月は、いつにも増して魅力満載。見どころは、まず何といっても、今年の博多座公演「あかねさす紫の花」・「Cocktail!」で新トップ・春野寿美礼が誕生した、花組の特集でしょう。舞台中継、トークなど、新しいスタートをきった花組の魅力を、余すとこなく伝える充実したランナップです。 なかでも、絶対にはずせないのが、春野が1時間に渡って現在の心境を語るトップスター・ロングインタビュー「春野寿美礼の魅力に迫る」。まずはこれをご紹介しましょう。 博多座でのトップ初日の感激から始まり、前トップ匠ひびきの休演による東京宝塚劇場での代役に対する複雑な思いなども、率直に語っています。 「うーん…複雑でしたね。あくまでも代役だから、本役さんがいらっしゃらないお客さまのつらさっていうのがわかっちゃうし、でも代役を任されたからには、花組公演としてちゃんとやっていかなければならないし……しかし、東京公演前に匠さんにお会いして、ちゃんと留守を守りますと約束をしていたので、絶対に約束を守らなくてはと思ってやっていました」。
入団のきっかけは、中学三年生のある日、母親から突然誘われて初観劇した、月組の「ME AND MY GIRL」。ジャッキーを演じた涼風真世にうっとりして、タカラヅカを好きになったそうです。その後1年間見つづけて、やはり月組のショー「ビバ! シバ!」に感激し、「絶対にここに入る」と受験を決意。娘役に憧れて入ったので、当初は娘役を志望していましたが、本科生の「あなたは男役よね!」の言葉で路線を変更したそうです。 花組に配属され、花組一筋。最初のチャンスは、94年「ブラック・ジャック 危険な賭け」東京新人公演のケインでやってきました。当時の二番手、真矢みきの役で、ロンドン公演のためキャストの入れ替わりがあり、そこに春野が入ったのです。春野はそのチャンスを生かし、好評を得ます。 そして、大きな転機が96年「ハウ・トゥ・サクシード」新人公演でやってきます。第二部で主役のフィンチ(本役・真矢みき)を「さらに自分の魅力を」とがんばり演じました。真矢と春野とではタイプがまるで違うから、「真似は絶対に無理だと分かったんで、自分なりに考えて」がんばった。ところが……この続きはぜひ番組でどうぞ。この時の経験が、99年、初主役のバウ公演「冬物語」にもつながったそうです。
理想の男役について、春野はこう語ります。 「下級生の頃は、なにも考えていませんでした。新公で役がつきだしてからは、役に対して忠実にやろうという意識が強かったです。でも最近は、自分の色、自分の魅力をもっと大切にしていかなければいけないと思い始めました。たぶん皆さんは、私に対して、やわらかい春のイメージを持っていらっしゃると思いますので、それは大切にしながら、でも、それだけでない、季節で言えば、夏とか秋とか冬がその中に組みこまれていって、それを春というもので大きく包んでいる……そういうものが出てきたらいいなと思っています。あと、男役としての“包容力”も大切にしています。」 また、「花組ってすごく人材豊富な組だから、みんなにも個性を出して自分の魅力を作っていってほしいし、そういう魅力が出せるような環境を作っていきたいですね」とも。 大劇場のお披露目は、名作「エリザベート」。 「黄泉の帝王ってすごくミステリアスな雰囲気があるじゃないですか? だけど、ミステリアスな中にも、トートがどういう気持ちでエリザベートを求めているのか、どういう気持ちでそこに存在しているのか、そういったところもお見せできたらいいなと思います。」 一つひとつ言葉を選びながら、自分と組の状況を冷静に分析し、落ち着いた雰囲気で語る春野寿美礼ですが、トップとしての船出にあたり、内に秘めた決意は並々ならぬものがあるように見えました。その蒼い炎が舞台にほとばしるとき、春野寿美礼にはとてつもない魅力が出てくるに違いない、そんな気がしました。
さて「自分の魅力」を冷静に分析し、語れるのがトップスターだとしたら、新人公演を卒業したばかりの若手スターにとって、「自分の魅力」とは、まだつかみきれない、手探り中のもののようです。次に、今月のスカイ・ステージ・トーク「大和悠河・椿火呂花」をご紹介しましょう。 二人は95年入団の同期。受験前の準備校時代も一緒でしたが、その後は、音楽学校時代も別のクラス、入団後の組も別ということで、これまではあまり縁がありませんでした。「こんなに話したのははじめてだよね」と、音楽学校時代のエピソードから始まり、じっくりトークが展開されます。 大和にとって、受験前に出会ったときの椿の第一印象は、「すごくクール!」。しかし、だんだん「実はマイペースで、我が道を行くタイプ」と分かったそうです。椿に言わせると、大和はなにより「元気いっぱい。真っすぐ!」。制服を着て、短い髪を小さなお団子にまとめた姿が目に焼きついているとか。 互いの新人公演やバウ公演の映像を交えながら、話ははずみます。登場するのは、大和が、新公の「LUNA」と「大海賊」、バウ初主演の「シンデレラ・ロック」。椿が、新公の星組「黄金のファラオ」と宙組「カステル・ミラージュ」、バウ初主演「エイジ・オブ・イノセンス」。この映像も楽しみですよ。
そして今回のテーマは「宝塚の舞台で好きなもの」。大和はファン時代、元雪組トップの杜けあきさんのファンで、「『ヴァレンチノ』とか『華麗なるギャツビー』とか、影のある、背中で芝居ができる、渋い男役さんに憧れていた」と語ります。対して椿は「タカラヅカ! っていう感じかな……レビュー! っていう感じが好き」。 そして二人の意見が一致したのが、「日本物もいいよね」。大和ははじめて見たタカラヅカが「大江山花伝」で、「忠臣蔵」や「川霧の橋」など、音楽学校時代によく真似をしていたそうです。 そして、話題は「目指す男役像」に。「男役としてのポリシーは?」と大和から聞かれた椿の答えがなかなかおもしろいです。 「あ! 何だろう?……たぶんね、自分で思うんだけど、そういうのが、足りない気がする(笑)。ちょっと今、研究中……」。クールでシャープな外見とのギャップが面白いですね。 大和は「新公終わって、自分を見つめ直す時間ができて、今までそんなこと考えたことなかったけど、最近になってようやく自分らしさってなんだろうとか、思うようになった」。 「でも、自分で思うのと、周りの目は違う……」そんなギャップを感じている二人は、やはり目下、自分の魅力を手探り中。結局、二人とも「要研究!だよね」、「前進あるのみ!」が結論でした。 このほかにも、「今後やってみたい役」など、話は尽きませんが、あとは番組をお楽しみに。ウエスタン調のパブを背景に、リラックスした、楽しいトークでした。 さて、今月はほかにも、花組「エリザベート」上演にちなんで、タカラヅカで今まで上演されたハプスブルグもの、「うたかたの恋」などの舞台が、連続して放映されます。その他、春野の初バウ「冬物語」、二番手となった瀬奈じゅん主演の「マノン」、さらに雪組の新トップ、朝海ひかる主演の「SAY IT AGAIN」など、必見の舞台中継映像がめじろおし。星組・香寿たつきのお披露目「花の業平」・「サザンクロス・レビューU」の東京宝塚劇場公演千秋楽は、スカイ・ステージならでは。これも見逃せません。オリジナル番組も充実しています。 次回のアップは、10月16日の予定。これらの中から、なにを紹介しましょうか。ぜひ、次回もお楽しみください。みなさまごきげんよう。M・Kでした。 |
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■カウントダウン特集バックナンバー(2001年4月17日〜2001年7月1日) |
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